クラウドを「知ろう」「使おう」
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今さら聞けないIaaS・PaaS・SaaSの違いとは?

クラウド 全般 クラウド移行 PaaS IaaS オンプレミス Cloud SaaS

目次

  1. SaaSとは
  2. PaaSとは
  3. IaaSとは
  4. SaaS、PaaS、IaaSの連携がシステム構築のカギを握る

「ネットワーク経由で提供されるサービス」を総称してクラウドサービスと呼びます。このクラウドサービスについて調べていて「SaaS、PaaS、IaaS」という言葉を目にした人も多いのではないでしょうか。

 

クラウドサービスはその形態によってSaaS、PaaS、IaaSの3種類にわけられます。共通する「aaS」という部分は「as a Service」の頭文字で、「サービスとしての~」という意味です。この記事ではSaaS、PaaS、IaaSとはそれぞれどんなサービスを指すのか、わかりやすく解説していきます。

 

 

SaaSとは

SaaS(サース)とは「Software as a Service」の略で、日本語では「サービスとしてのソフトウェア」という意味です。ソフトウェアとは、コンピュータの分野で「何らかの処理を行うプログラム」のことで、物理的な実態を伴わないという点でしばしば「ハードウェア」と対比されます。メールの送受信に使われるものや、文書作成や画像の編集、表計算などに用いられるものを想像するとイメージしやすいでしょう。

 

通常、ソフトウェアはパッケージ製品として提供され、利用者は自分が保有するPCやサーバーにインストールして使用します。データや作成されたファイルはインストールしたPCなどローカルな環境に保存され、外部からアクセスすることはできません。

 

SaaSは、ネットワーク経由で提供されるサービスでありながら、見かけ上こうしたソフトウェアと同じように利用できます。作成したデータはクラウド上のストレージに保存され、必要な条件を満たしていればPC、スマートフォン、タブレットなどさまざまな端末から利用できるため、使う場所を選びません。また、異なる利用者が同一のファイルを編集することも可能なので、複数人での情報共有も容易です。一般的によく知られているSaaSの例としては、GmailやGoogle ドライブに代表されるGoogle Apps、Dropboxなどが挙げられます。

 

 

PaaSとは

PaaS(パース)とは「Platform as a Service」の略で、日本語では「サービスとしてのプラットフォーム」という意味です。プラットフォームとは「ソフトウェアを動かすために必要な環境」のことで、OS(オペレーティングシステム)やミドルウェアなどのことを指します。

 

PaaSが広く用いられているのは、システム・ソフトウェア開発の分野です。システム開発では、必要に応じてさまざまなプラットフォームを構築し、その上で開発やテストを進めなければいけません。PaaSはネットワーク経由でプラットフォームに必要な要素をすべて提供するため、利用者はソフトウェアを用意するだけでよく、無駄な時間や手間を掛けずに開発を進めていくことが可能です。代表的なものとしてはGoogle App Engineがあり、PaaSを提供するクラウドサービス」としてMicrosoft Azureがあります。

 

 

IaaSとは

IaaS(イァース)とは、「Infrastructure as a Service」の略で、日本語では「サービスとしてのインフラ」という意味です。インフラとは、情報システムを動かす基盤となる要素のことで、サーバーやネットワーク、データベースなどのことを指します。

 

IaaSもSaaS、PaaSと同様にネットワークを通じて利用者に提供されますが、真にその役割を果たすためには必要なハードウェア、ソフトウェアのスペックを利用者自身が選び、設定しなければいけません。自力でシステム環境を構築しなければならないため、利用には高いスキルと労力が求められますが、その分自由度は高いと言えるでしょう。IaaSの代表的な例としては、Oracle Cloud Infrastructureがあり、IaaSを提供するクラウドサービスとしてAmazon Web Services(AWS)、Google Cloud Platformなどがあります。

 

 

SaaS、PaaS、IaaSの連携がシステム構築のカギを握る

SaaS、PaaS、IaaSは、今日ではさまざまな分野で活用されているサービスです。特に、企業が新たに社内システムを導入したり、それまでオンプレミスで稼働していたシステムをクラウドに移行したりする場合には、SaaS、PaaS、IaaSをうまく組み合わせて必要な環境を構築することでクラウドのメリットを最大限に享受できます。そのため、「SaaS、PaaS、IaaSを自由に連携させられる柔軟性があるか」、「低コストかつ短期間でシステムを構築できるか」といった点が、クラウドサービス選びにおける重要なポイントになるでしょう。