クラウドを「知ろう」「使おう」
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意外と難しい!?クラウド利用費用の考え方

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目次

  1. クラウドの費用負担方式
  2. クラウド利用費用を決める上でのポイント
  3. スケーラビリティを活かした利用方法
  4. クラウド利用は費用計算が重要

クラウドサービス利用の敷居が高くなる理由の一つに、その費用計算の複雑さがあります。

 

一般的に、クラウドに変えるとオンプレミスよりも費用が安くなるというイメージがあります。「では、実際にどのくらい安くなるのか?」と経営層などに聞かれて、実際にコスト計算することになりますが、この費用計算の難しさがクラウド導入の妨げの一因となっているケースも少なくないでしょう。

 

今回は、クラウド利用費用の概算方法をご紹介します。

 

 

クラウドの費用負担方式

クラウドの料金形態には、おもに2つの方式があります。

 

 

構成による課金

例えば、この課金方式はIaaS(Infrastructure as a Service)で見られます。IaaSは、クラウドサービスの一種で、簡単にいえばハードウエアリソースのクラウドです。必要なストレージの量、メインメモリサイズ、CPUパワー(通常コア数)、ネットワーク帯域を決めて申し込めば、そのリソースの量に応じた金額が課金されます。

 

ただし、同じリソース量でもクラウドベンダーによって異なり、提供されるSLA(Service Level Agreement)にも差がありますので、注意が必要です。

 

 

従量課金

 SaaSは昔でいうところのASPで、クラウド上に公開されたアプリケーションを有料で利用できる形態のサービスです。一昔前までは、利用するサービスの種類や数、利用者数などで定額課金するベンダーも多かったのですが、現在では使った分だけ課金される、いわゆる従量課金が主です。

 

例えるなら、スマートフォンの通信費のような感じです。ある程度のトランザクションまでが一定金額で、それを超えると超えたトランザクション分だけ課金されるパターンもありますし、無使用なら課金0という形態もあります。最近AIの分野で注目を集めているIBM社のWatsonやMicrosoft社のCognitiveServiceもこの形態です。

 

 

クラウド利用費用を決める上でのポイント

費用対効果を常に意識する

クラウドを利用するメリットはいくつかありますが、やはり費用対効果がその最たるものでしょう。要は「オンプレミスのように自社にサーバを抱え込むよりも、運用費を含めるとクラウドの方が安くつく」という考え方です。また、柔軟なスケーラビリティやハードウェアリプレースが不要、といった、充実したサービスを含めて考えると、費用対効果が十分に期待でき、長期的に見ると結果的に人件費も削減されるという点からも、クラウドを選択する価値はあります。 

 

この場合、クラウドを利用した方が逆に割高になったとなれば意味がありません。

先ほどご紹介した従量課金の場合は、利用数が極端に多い月などで発生する恐れがあります。従量課金の場合は、あらかじめ数ヵ月先までの利用量予測を立てておくなど、クラウド利用に際しては費用対効果を意識する必要があります。

 

 

スケーラビリティを活かした利用方法

スモールスタートが基本

クラウドのもうひとつの大きなメリットは、スケーラビリティです。特にIaaSを利用する際は、構成を最小限に抑えてスタートするのが得策です。オンプレミス的な考え方だと、スケーラビリティがないため、ワーストケースを想定した構成を考えがちですが、クラウドの場合はリソース不足になれば、すぐにスケールアップが可能です。なるべく無駄なリソースを抱え込まないようにするのが、賢い利用方法といえるでしょう。

 

スモールスタートして、PDCA(計画、実行、チェック、改善)のサイクルを定期的に回し、リソースが必要かつ十分である状態を保つようコントロールしましょう。

こうすることで費用対効果も最大限に発揮されるはずです。こちらも常に監視・評価しましょう。

 

 

クラウド利用は費用計算が重要

クラウドで発生する主な費用についてご紹介しました。クラウドを利用する場合、当然「オンプレミスと比べるとどうなのか」という議論が発生します。そのためにも、クラウドの費用については利用予定のクラウドベンダーと打ち合わせをするなど、具体的に、細かくイメージできるように準備しましょう。

 

クラウドの費用のポイントは、オンプレミスと異なり常に変動することです。これを利点とするのか欠点とするのかで、クラウドを上手く活用できるかどうかが決まるでしょう。