クラウドを「知ろう」「使おう」
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Oracle Cloudを導入した企業の活用事例まとめ

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目次

  1. Oracle Cloud 3つの活用ポイント
  2. 開発・検証の効率化の企業事例
  3. 新規システムの迅速な展開の企業事例
  4. 既存システムの移行・拡張の企業事例
  5. Oracle Cloudは多くの企業に共通する問題点を解決できる

「Oracle Cloud」は、データベース管理・ソフトウェアの開発・販売を手がけるOracleが提供しているクラウドサービスです。50種類を超えるOracleのサービス群から構成されており、利用すればデータ管理・システム運用の効率化を図ることができます。この記事では、実際に世の中の企業がOracle Cloudをどのように活用しているのか、具体的な事例を3つご紹介しましょう。

 

 

Oracle Cloud 3つの活用ポイント

Oracle Cloudを活用する際のポイントは以下の3つです。

 

 

①開発・検証の効率化

システム開発では、新たに構築したシステムを本番環境へ適用する前に、問題なく動作するかどうかテスト環境で検証を行わなければなりません。その際、できるだけ本番環境に近いテスト環境を短時間かつ少ない工数で用意できれば開発・検証の効率化を実現できます。

 

Oracle Cloudは、商用データベースとして広く用いられている「Oracle Database」と同じアーキテクチャを備えているサービスです。そのため、既存データベースとしてOracle Databaseを使用している企業であれば、システム開発・検証を最小の労力で進めることができます。

 

 

②新規システムの迅速な展開

新たにシステム環境をゼロから構築する場合、運用開始までに長い時間がかかってしまうことも珍しくありません。システムに求められる要件を実現するためには複数の異なるサービスを有機的に連携させる必要があり、システムには高い柔軟性と拡張性が求められます。

 

Oracle Cloudは50種類以上のサービスが統合されたソリューションなので、必要に応じて求められる機能を持ったサービスを自由に組み合わせ、連携させて活用することができます。求められる要件を備えたシステムを低コストかつ迅速に展開することが可能です。

 

 

③既存システムの移行・拡張

多様化・複雑化するビジネス環境の変化に対応するため、近年では事業戦略にデータを活用する機会も増えてきました。そうした流れを受けて、データ管理を担うシステムもより高度な役割を求められるようになっています。「オンプレミスからクラウドへの移行」に代表されるように、既存システムを拡張・更新しようとする動きは、こうした「システムに期待される役割の高度化」を背景とするものです。

 

ここからは、以上3つのポイントについて、Oracle Cloudを導入し課題解決を図った企業の事例をご紹介しましょう。

 

 

開発・検証の効率化の企業事例

カブドットコム証券株式会社は、自社の株式発注基盤システム「RAIDEN」のテスト環境として活用するため、「Oracle Database Cloud」を導入しました。

 

「RAIDEN」は、2010年ごろからコンピュータによる自動売買が活発化し、約定件数などのデータ量が急増したことに対応するために作られたシステムで、データベースにはOracle Databaseが採用されています。Oracle Database Cloudを導入したのは、システムをより高速かつ安定的に可動させ、ソフトウェアのアップデートやセキュリティパッチの適用を迅速に行うことが目的でした。

 

導入の結果、約1万3,000件にも上るSQLの非互換や性能テストを40時間で終了し、従来の75%に相当する工数削減を実現しています。

 

 

新規システムの迅速な展開の企業事例

ソフトバンクグループのPSソリューションズ株式会社は、IoT事業のひとつとして電動二輪車のレンタルサービス「瀬戸内カレン」を提供しています。瀬戸内海に浮かぶ周囲20km前後の島「豊島(てしま)」において、電動二輪車を1日3,800円でレンタルできるサービスです。電動二輪車の位置情報や車輌情報の取得にOracle Cloudが利用されており、モノとインターネットが連携するIoTが実現できています。

 

システム構築に要した時間はわずか3日で、新しいサービスを迅速に提供するうえでOracle Cloudの有効性を示す良い事例となっています。

 

 

既存システムの移行・拡張の企業事例

株式会社JTBは2018年5月、海外旅行業務システム基盤として「Oracle Cloud at Customer」、「Oracle Exadata Cloud at Customer」を採用することを発表しました。同社はデジタルテクノロジーの積極的な活用を目指したIT戦略を掲げており、顧客によりよいサービスを提供するための一環として既存システムのクラウド移行・拡張を進めています。Oracle Cloudを採用したことにより、定額課金により初期投資などインフラの総所有コストを減らしつつ、管理・運用をOracleに委託できるようになりました。

 

また、Oracle Cloudは処理するデータ量に合わせて、柔軟にITリソースの割り当てを変化させることができます。旅行業務システムは季節やイベントによって処理が一時期に集中することも多いため、高い柔軟性を持つOracle Cloudの利点が選定のポイントになっています。

 

 

 

Oracle Cloudは多くの企業に共通する問題点を解決できる

今回ご紹介した事例では、「開発・検証の効率化」、「新規システムの迅速な展開」、「既存システムの移行・拡張」という課題が、それぞれOracle Cloudが持つ利点によってうまく解消されているといえます。

 

これらの課題は、決して一部の企業だけに限られる特殊なものではなく、システムを抱える企業の多くが共通して抱えている課題でもあるはずです。つまり、Oracle Cloudは従来のシステム開発で問題となることの多かった部分を解決に導くサービスであり、多くの企業にとって最適のソリューションとなる可能性を秘めたサービスであるといえるでしょう。

 

 

Text by 井泉湧貴

マーケティングオートメーション(MA)の導入、運用支援等ITコンサルタントとして活躍中。また、BtoB業界を中心に、オウンドメディアでのコンテンツ制作に従事。クラウドソリューション(ITインフラ・クラウドインテグレーションサービス)提供会社のコンテンツ作成や大手クラウドサービスのディベロッパーコミュニティ紹介記事などを手がける。