クラウドを「知ろう」「使おう」
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クラウドの運用中に注意すべきこととは

よくあるお悩み クラウド運用方法 クラウドのリスク Cloud

目次

  1. 日々の状態監視
  2. バックアップ
  3. クラウドベンダーとの定期的なコミュニケーション
  4. クラウド担当者間の情報共有
  5. 基本的な運用の考え方はオンプレミスと変わらない

クラウドサービスはとても便利なものです。特に運用面においては、オンプレミスと比べるとハードウェアの保守点検も必要なく、サービスの種類によってはOSのセキュリティパッチ適用の心配も不要です。しかし、だからといって、クラウドの運用を100%クラウドベンダーに任せっきりにする訳にはいきません。クラウドの運用にはそれなりのリスクがあり、それをきちんと制御する必要があるからです。

 

今回は、クラウドの運用中に注意すべき点についてご紹介いたします。

 

 

日々の状態監視

通常、オンプレミスのシステムの場合、ハードウェアの状態監視(HDDのアラートランプがついてないか、バックアップ装置は正常に作動しているか、ネットワーク機器のアラートは出ていないか、UPSのバッテリ寿命は大丈夫か、など)は自社の仕事です。クラウドの場合、この部分は基本的にはクラウドベンダーが責任を持って運用することが前提ですので、ユーザー側は特に気にする必要はありません。

 

しかし、たとえばPaaSやSaaSの場合、アクセスログの取得や監視、アプリケーションエラーの監視、不正アクセスの有無といった、ソフトウェア側の状態監視は、クラウドベンダーに任せっきりという訳にはいかないでしょう。ある程度サービスの中に組み込まれていたとしても、何も管理しないというのは非常に不安です。クラウドとはいえ、サーバを運用するという観点からするとオンプレミスと変わりませんので、必要な監視事項を洗い出し、どんな手段でも良いのでそれを実現する必要があります。

 

監視したい項目をクラウドの外部からデータ取得できるのかどうかは、クラウドベンダーを選定する時にきちんとベンダー側に確認しておくべきでしょう。

 

 

バックアップ

クラウドを利用しているからといって、BCP(Business Continue Plan:事業継続計画)を疎かにするわけにはいきません。BCPの基本はバックアップです。まずはクラウドを絡めたBCPを策定し、それに則って重要なデータはきちんとクラウドから定期的に引き抜いてバックアップする必要があります。当然ながら、取得したバックアップは必要に応じてクラウド側に復元できるよう、あらかじめ手順を確認しておく必要があります。できれば、定期的にデータ復元訓練も行っておくと良いでしょう(実際に復元しなくても、手順や操作の確認で十分です)。

 

オンプレミスでもそうですが、BCPは最悪の自体を想定しておかなければなりません。クラウドベンダーがデータを喪失する可能性もゼロではないのです。こうしたリスクも考慮した運用を行えば、クラウドを利用するメリットも活きてきます。

 

 

クラウドベンダーとの定期的なコミュニケーション

クラウドは非常に便利なサービスですが、便利だからといってクラウドベンダーに頼り切りになるのは感心できません。大規模なクラウド利用の場合は、定期的にクラウドベンダーと話ができる環境を整えておきましょう。これによって、現状認識のすり合わせ、課題の共有、将来プランの打ち合わせなどを行うことができるため、よりオンプレミスに近い運用が可能になります。

 

 

クラウド担当者間の情報共有

オンプレミスと同様に、運用担当者間の情報共有は重要です。資料に残したり、マニュアルを作ったり、非常時の対応手順をまとめるなど、スムーズに運用するための準備をきちんと行いましょう。特に異動などで担当者が変わる時は注意が必要です。

 

 

基本的な運用の考え方はオンプレミスと変わらない

クラウドはイメージが掴みにくいところがあるかもしれませんが、運用にはオンプレミスと同じ慎重さが必要です。クラウドを利用することで運用は確かに楽になりますが、やるべきことがなくなるわけではないことに注意しましょう。