クラウドを「知ろう」「使おう」
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後発のOracle Cloudが注目されている理由

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目次

  1. Oracle Cloudとは
  2. オラクルが目指す「次世代のクラウド」
  3. リプレース対象として検討されているのはAWS
  4. Oracle Databaseの利用を諦めなくて良い!
  5. Oracle Cloudはクラウドへの移行に適したメリットが備わったサービス

情報システムをオンプレミスからパブリッククラウドに移行させる動きは、ビジネス界における大きな潮流のひとつです。パブリッククラウドでは、プロバイダが提供するサービスをインターネット経由で利用します。利用する企業自身が情報システムを自社で手配・運用するオンプレミスと比較して、「導入・運用コストが安い」、「利用開始までの期間が短く済む」といったメリットがあることから、今日までさまざまな業界でオンプレミスからパブリッククラウドへの移行が進められています。

 

パブリッククラウド市場では、2006年に提供が開始されたAmazon Web Services(AWS)が多くのシェアを占めています。一方、AWSの対抗馬として注目を集めているのが2012年にリリースされたOracle Cloudです。Oracleの会長兼CTOを務めるラリー・エリソン氏が、講演などでたびたびAWSへの対抗を表明したことでも話題になりました。

 

クラウドサービスとしては後発となるOracle Cloudが注目を集めている背景には、一体どんな理由があるのでしょうか?

 

 

Oracle Cloudとは

Oracle Cloudは、データベース、ソフトウェア開発などで知られるOracleが提供しているパブリッククラウドサービスです。同社が提供している50以上ものサービスが統合されており、インフラ(IaaS)・プラットフォーム(PaaS)、アプリケーション(SaaS)が組み合わされた複合的なソリューションとして提供されています。

 

 

オラクルが目指す「次世代のクラウド」

既存のクラウドサービスは、コスト削減や導入期間の短さなどの点でオンプレミスに対する優位性はあったものの、セキュリティやカスタマイズ性などの部分では及ばない部分がありました。オンプレミスは閉じた社内ネットワークで運用できるため、外部にネットワークでつながっているクラウドよりもセキュリティを確保しやすい利点があります。

 

Oracle Cloudはこうした既存のクラウドサービスの欠点を克服した「次世代のクラウド」を目指して提供されています。もともとOracleはデータベース分野をリードしてきた企業です。セキュリティの確保にはそこで培われたノウハウが活かされています。セキュリティとコンプライアンスには「データの暗号化」や「セキュリティ(アクセス権限)の制御」など、合計7つの柱が存在し、インフラとプラットフォームはそれらを満たすよう設計されているため、セキュアな環境でクラウドサービスを利用することが可能です。

 

さらに、Oracle Cloudではオンプレミスと同じアーキテクチャが使用されています。そのため、オンプレミスとは完全な互換性があり、必要に応じてSaaS、PaaS、IaaSの各サービスを組み合わせ自社に最適なシステム環境を実現できるのが強みです。

 

 

リプレース対象として検討されているのはAWS

Synergy Research Groupの調査によると、2017年時点においてもっとも多く利用されているクラウドインフラサービスはAWSで、3割以上のシェアを獲得していると推測されています。

参考:https://www.publickey1.jp/blog/18/aws320174synergy_research_group.html

 

実際に多くの企業に利用されていることから、現在オンプレミスからクラウドへの移行を目指している企業の多くも、リプレース対象の有力候補としてAWSに注目しています。

 

 

Oracle Databaseの利用を諦めなくて良い!

AWSが多くの企業から選ばれていることは事実です。しかし、オンプレミスからクラウドへの移行を検討するにあたっては、既存データベースからの移行にどれだけのコストや労力がかかるかも考慮しなければいけません。

 

商用データベースの領域に目を移すと「Oracle Database」は、40年近くにわたって業界トップの地位を保ち続けています。データベース性能の信頼性はさることながら、主要なOS、プラットフォームで動作する適応力の高さなどが、長きに渡って評価されて続けている理由です。

 

Oracle Databaseは、オンプレミスとクラウドの両方で同じ技術や製品、アーキテクチャを備えています。そのため、オンプレミスからの移行を最小限のコスト、労力で実行できるという点が、AWSにはない独自の大きなメリットだといえるでしょう。

 

 

Oracle Cloudはクラウドへの移行に適したメリットが備わったサービス

Oracle Cloudはクラウドインフラサービスとしては後発であり、先行するAWSに対してシェアで並ぶには至っていません。しかし、既存のクラウドサービスに足りなかった部分を備えた「次世代のクラウド」として注目が集まっています。

 

「既存データベースから移行」という側面に着目すると、多くの企業が利用しているOracle Databaseを速やかにクラウド環境へ移行できるというメリットがあります。「できるたけコストや手間を掛けずにクラウドへの移行を実現させたい」「クラウド並行しても現在のシステム環境をできるだけ変えたくない」とお考えの企業は、リプレース対象の候補へ加えてみてはいかがでしょうか?

 

 

 

Text by 井泉湧貴

マーケティングオートメーション(MA)の導入、運用支援等ITコンサルタントとして活躍中。また、BtoB業界を中心に、オウンドメディアでのコンテンツ制作に従事。クラウドソリューション(ITインフラ・クラウドインテグレーションサービス)提供会社のコンテンツ作成や大手クラウドサービスのディベロッパーコミュニティ紹介記事などを手がける。